先進的な技術から造船を通じた社会貢献まで墨⽥川造船の強みや特徴といった独⾃の価値を10のキーワードとともにご紹介します。
大正2年(1913年)、東京帝国大学で造船を学んだ高橋新八男爵が向島に墨田川造船所を設立。木造の造船所が主流だった当時、日本で唯一の洋式舟艇工場として発足しました。その後も西洋式高速艇専門造船所のポジションを確立し、今に至ります。
当社の建造技術は世界各国からも高く評価されており、日本政府の開発援助にも長く携わってきました。テロ対策や海賊船の取締などを任務とした船を建造するほか、開発途上国の平和と両国の友好と信頼を築くODAに協力しています。
大正2年(1913年)の創立から、関東大震災や第二次世界大戦といった世の中の混乱を幾度と乗り越えて、100周年を迎えることができました。今後も新たな技術開発や国内外のお客さまのニーズに応える船づくりで、さらなる発展を目指してまいります。
平成2年(1990年)に高張力鋼製漁業取締船「あそ」を建造。本船は密漁防止のために熊本県から受注したものであり、国内最大級(※)の取締船として活躍しています。※建造当時
日本の経済社会の進展に伴い、高速艇に対するお客さまのニーズも変化してきました。近年は特に快適性の追求が大きなテーマとなってきています。また、船としての安全性も第一に考えながら、多様なニーズに対応した船づくりに邁進してまいります。
日本初のFRP製ボートとして製作した「B級ランナバウト」で工業技術研究会を受賞。また、政府開発援助によりジブチ共和国の沿岸警備隊向けに建造した巡視船が、国際協力機構(JICA)から造船事業者として初の「JICA理事長賞」を受賞しました。
日本初の洋式船工場として発足したことに始まり、FRP製ボートやウォータージェット艇、軽構造V型観光船など日本初の船づくりはさまざま。また、大阪市消防局の軽構造製双胴消防艇は世界初の船で、常に先駆的な試みに挑戦しています。
海上保安庁の巡視船や特殊業務船、警察庁の高速警備艇など、官公庁の船艇を多数手がけています。テロ対策や海賊船の取締といった諸外国の脅威から日本を守るという使命感を抱きながら、日々船造りを行っています。
海や船が好きであることはもちろん、どの職種においても物づくりが好きな人材が集まっています。時代の変化を先取りし、今後も進化し続けていくために「海が好き、船が好き、物づくりが好き」という、次代を担う人材を求めています。
地域の方々を中心に「造船」を知っていただき、将来的に造船に関わる人を増やしていくために、進水式の見学祭を行っています。また、海外のイベントに参加するなど、人々に造船の社会的価値を発信する活動も積極的に行っています。