船造りのおもしろさは
仲間との連携で深まる。
- Sasa Kazunari佐々 一誠
- 資材部 次長
- 2009年⼊社
入社のきっかけは、趣味のドラゴンボートです。最初の勤務先の仲間と日本一になったものの、一度競技から離れていました。しかし、また復帰したい気持ちが湧いてきて、新たなチームに加入。晴れて日本一を達成すると、今度はこの競技と同じくらい本気で取り組める仕事に就きたいと思うようになりました。そんな時、今は親友となっているチームメイトの勤務先、墨田川造船を紹介されたのです。自分と同じ熱量を持った仲間と仕事も一緒にできたら最高ではないか。その思いに突き動かされ、未経験ながら応募しました。面接の際に「今は何もできません。でも、10年後に採用して良かったと思わせます」と啖呵を切ったことを覚えています。
現在は船舶の管理監督として、船が形になっていくまでの全工程に関わっています。その中で主に携わっているのが軸系と呼ばれる仕事、主機関で発生する出力をプロペラに伝達して船を推進させるというものです。エネルギーロスや部品の摩耗・破損、水漏れを防ぐためには、ズレを0.1㎜以下に抑えなければなりません。非常にシビアな精度が求められる作業ですが、墨田川造船の仲間は常に向上心を持って取り組んでいます。一度うまくいった方法で満足せず、次にやる時にはさらに良い方法はないかと常に考えて実践するという具合です。難しい状況があっても乗り越えられているのは、そうした志の高い仲間たちに支えられているからだと実感しています。
自社について改めて考えてみたのですが、仕事はもちろんドラゴンボートを含めても、行き着くのはやはり人です。20代から60代まで、世代を超えた仲間とともに、高い目標に向かって突き進む。この絆は、何物にも代えられません。だから、自分よりも仲間の成功が第一だと本気で思っています。また、船が完成したとき、オーナー様も含め船づくりに関わる全員が笑顔になる。その瞬間こそがこの仕事のすべてだと思います。この墨田川造船が110年を超える長きにわたって築き上げてきたものを、この先も末永く引き継いでいく。それが、我々の使命です。「人がすき・海がすき・船がすき」であれば大丈夫。ともに助け合い、高め合える仲間がいます。