社員紹介

船の美しさや完成度を
追求していくおもしろさ。

Profile

Fujino Isao 藤野 功
検査部 係長
2010年⼊社

造船に興味を持ったのは、
偶然観たテレビ番組だった。

僕が造船業界に興味を持ったのは、たまたまテレビで観たドキュメンタリー番組がきっかけでした。撓鉄(ぎょうてつ)と呼ばれる、鉄板を曲げる作業をする職人を特集した番組でしたが、巨大な鉄板を加工して船をつくっていく様子に驚きながらも強烈に惹き込まれたことを覚えています。それまでは将来の目標などを明確に描いていなかったのですが、通っていた大学を辞めて造船に関する学校に入り直しました。地元の福岡での就職も考えたのですが、同じ船造りでも海上保安庁の高速艇など特殊な船を建造しているところに魅力を感じて墨田川造船に入社し今に至ります。

大切にしているのは、
船の完成度と美しさ。

入社後の9年間は製造部で、窓や扉の取付、進水の準備、船をドックに上げて清掃や部品交換をする上架と再び船を海に浮かべる下架作業などを幅広く担当していました。現在は検査部に異動となり、船殻の溶接のチェックや、タンクや配管の気密試験、艤装品の取付状況の確認などを行っています。大切にしているのは、図面通りに船ができているかを確認するだけでなく、溶接不良や船体の傷や歪みを減らし「きれいな船」に仕上げること。船としての完成度を高めるだけでなく、見映えも良くなるのでお客さまの満足感につながっていると意識しながら日々の仕事に取り組んでいます。

「国の船を造っている」という
使命感や誇りを抱いて。

仕事を通じて大切にしているのは、妥協しないことです。たとえ人が見ないような部分であっても、検査がおろそかになると船の耐久性や機能に関わってくるので、徹底的に向き合う姿勢が必要だと考えています。船の見た目もさることながら、波の立ち方や海上での佇まいなど、船が走っている姿の美しさも追求していきたいですね。その想いの根底にあるのは「国の船を造っている」という責任感です。墨田川造船は海上保安庁をはじめ、国や社会に貢献できる船を多数造っているので、使命感や誇りを抱きながら船に向き合っていけるのが他社にない魅力だと感じています。